土鍋と一般陶磁器の違い

  • 2014.12.21 Sunday
  • 17:18
火にかけても割れない土鍋と一般の食器、いったい何が違うのでしょう?

 単純に一言でいえば熱膨張に耐えれるか、耐えれないかということです。全ての物質は暖められると膨張する性質があると言え

ます。線路など夏にレールが日光に暖められ延びることを想定し、隙間を設けている事を知る方も多いと思います。

 冷たいガラスコップに熱湯をいきなり注ぐと割れる経験をした方もいるかもしれません。

 硬い陶磁器やガラスなども熱が加わるとやはり膨張するのですが、木や金属と違い柔軟性が無いため膨張する力に耐え切れず

割れるのです。古来人類は陶器を煮炊きに使って来ました。縄文時代より現代まで使われている土鍋は低い温度(800〜112

0度)で焼いた物が多い、ようは低温だと土が固く焼き閉められる事無く、土と土の粒子の間に隙間があり、その隙間によって

土の膨張が緩和され割れにくくなるのです。その代わり水も染みやすいです。

 現在でもこの理屈で作られている土鍋は多くみられます。コージライト系と言って利点は作りやすさ、色が豊富、焼き歪み無

い土や窯燃料のコストが低いなどです。マイナス要素では焼き締まって無いがゆえに脆い事です。

 近年土自体を膨張しにくくさせ、割れないようにさせた土が出来ました。熱膨張が少ないぺタライトと言う長石の一種を

40%以上入れれば大概の土は土鍋土として使えるでしょう。

 ただやたら手作りには向きません、大量の長石の粉が入っているので粘りが無く、腰が無い。その上ある程度焼き締まるので

歪みが大きく取っ手の付く土鍋は蓋を乗せて焼かないと歪んで後で蓋がはまら無くなり、その上焼成時には土からガスが出るた

め釉薬がマット状に成り、また釉薬の膨張を抑えるため長石をぺタライトに置き換えるなど制約も多いのです。

 ちゃんと行程を踏めば割れにくく、丈夫な土鍋が出来るので僕はこの土を使っております。IH調理器に対応する土鍋はこの

ぺタライト入りの土以外無理なのです。







 
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